2011年11月アーカイブ

河内ひろしの子育てベジタブルスープ Vol.4リビングマロニエ 2011年11月26日(土)号掲載

お母さん、いつもありがとう!!愛情と甘やかしを勘違いしていませんか? 子どもをダメにするような愛情は、間違った愛情の与え方 子どもさんにはたっぷり愛情をかけてくださいね。それは「人生を生きる上での根っ子なのですから」と書きました。 愛情をたっぷり受けて育った人は人生の挫折・失敗に簡単に倒れない様です。反対に、たとえ高学歴・お金持ちの家庭でも、親の愛情を感じずに育った人は不足した両親の愛情を埋めたくて、「愛が欲しい、欲しい」の人生を生き、その結果、自分中心主義的な不幸な人生を歩む場合も多くあるようです。 前回、孫正義さんが父親の褒め育てによって成功した例を書きましたが、反対に堀江貴文さんの両親は、どんなことをしても彼を褒めなかったそうです。彼は両親からの愛情不足を埋め合わせようと頑張りに頑張ったのでしょうが、結果はあのような行き過ぎた行為となりました。子ども時代の親の愛情は生涯に影響が出るのですね。 ところが、愛情を与えることと甘やかすことを混同しているご両親が結構多くいます。例えば、かわいいからといって毎日飴玉を大量に与えれば虫歯になるのは明らかですよね。子どもをダメにするような愛情は間違った愛情の与え方です。ライオンは子どもを強く育てるために、時に谷に突き落とす 「ライオンが我が子を谷に突き落とす」話は有名です。子どものしたいことばかり受け入れるのが愛情ではありません。立派な人間に育てるためには、時には厳しいことも必要です。特に他者への迷惑、怠け癖など悪い行動・習慣はきちんと注意することです。 善導するには愛の中に智慧(ちえ)が必要です。時に厳しく言い、厳しく求めても、良いことは心から褒める。失敗を責めず、信じて励ますなど、子どもは親の愛情を言葉や行為から必ず感じ取るものです。 その反対に、子どもを信用しない、良いことも褒めない、失敗を責め続けるなど、愛を与えているつもりが、逆に子どもに怨まれてしまうケースも多いので注意して頂きたいですね。

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