2011年9月アーカイブ

河内ひろしの子育てベジタブルスープ Vol.2

リビングマロニエ 2011年9月24日(土)号掲載

お母さん、いつもありがとう!!子育てには見返りのない愛情が必要なんですね 子どもたちの将来を決めるのは見返りのない愛かもしれません 『あるアメリカの大学がスラム街の200人の少年たちの将来について調査し、「将来何も期待できないだろう」と結論付けました。しかし、25年後、彼らを調べたところ、死亡した20人を除く180人中176人が弁護士、医者、ビジネスマンとして人並み以上に成功している事実が判明しました。 調査した大学教授が、成功の理由を一人ひとりに尋ねたところ、誰もが「ある先生のお陰だ」と名前を挙げました。早速、教授が生きているその女の教師に会って「どんな魔法をかけたのですか」と尋ねたところ、「とても簡単なことです。私は生徒たちを愛したのです」と答えたというのです』。実際にあった話だそうです。 日本では三重苦のヘレン・ケラー女史が「奇跡の人」として有名ですが、アメリカでは「奇跡の人」はサリバン先生を指す場合が多いそうです。サリバンがヘレンを偉大ならしめたのは、ヘレンを「絶対に一人前にしたい」、「絶対に諦めない」、「絶対にできる」そう信じて指導した無限の愛が根底にあったからと言われています。 2つの事例から親の愛、教師・指導者の愛というテーマについてじっくり考える時間を持ちたいものですね。愛情は形で表すとずーっと伝わりやすくなるんですね! 「お子さんを愛してあげてくださいね」と前回書いたところ、「どうしたら愛情が上手く子どもに伝わるのですか」との質問をいくつか受けましたが、愛情はできるだけ言葉や態度に表してあげると伝わり易いのです。 もしあなたがご主人に「美しいね」「食事がおいしいね」と言われたら、愛情を感じませんか。子どもさんも同じです。「よく耳を傾けて聞いてあげる」「長所を必ず見てあげる」「いいところを褒めてあげる」など、声に出し、態度に表せば、愛情は伝わるのです。逆に「短所ばかり見る」「一方的に話す」「悪い面だけ言う」時などは、ちょっと反省したいですね。

アカデミー・グループ

河内代表の子育てベジタブルスープ Vol.1

リビングマロニエ 2011年8月27日(土)号掲載

お母さん、いつもありがとう!!子育て母さん、おいしい教育スープを召し上がれ 35年前も現在もお母さんの悩みは全く変わりませんでした 今回は第1回目ですので、河内宏之とアカデミーグループの紹介となる点をお許しください。 先生(私)一人、生徒一人で宇都宮の自宅で塾を始めて今年が35周年目になります。初めは杉の子塾、その後スギノコ・アカデミー。今は進学塾ACADEMY、進学塾QUALIER、堯舜幼稚舎の3つの教育機関となり、栃木県・茨城県・東京都に生徒総数約8500人・教職員300人近くとなっています。創業の念(おも)い「立派な人間を育てたい、社会で有益な人材に育ってほしい」は、35年間変わらぬ信念です。 また、多くのお母さんの悩みに接してみて、その内容はいつの時代も替わりません。そこで「子育てベジタブルスープ」と題して、お母さんの悩み解決に役立つ、栄養満点のスープを紙面で提供したいと思います。 お母さんの子育ての悩みはお子さまの年代によって若干変わるようですが、いつの時代も同じです。例えば、幼児期だとほかの子との成長の比較で悩みを持つお母さんが多いですし、小学校入学後は友達や先生との人間関係、上級学年になると成績の向上、中学生になると「親の言うことを聞かない」などです。子どもにとっての最大の栄養は親の愛情ではないでしょうか 沖縄の木々はものすごくしっかり根を張っています。本州に比べて台風が多く、倒れないためだそうです。実は人間も同じなのです。たっぷり愛情をもらって育った人間はそう簡単に倒れません。愛情不足で育った人は、困難に出あうと簡単に挫折して倒れてしまう場合があります。母親の愛情は根っこのための最大の栄養分なのです。子どもにとってこれに勝る栄養分はないのです。 母親に数多くの愛をもらった記憶。母親の絶対の愛を受けた記憶。これらが人生の自信になり、困難を跳ねのける力となるのです。人生成功の宝物は実はお母さんの愛情なんです。お母さん!たっぷりと愛情をかけてあげてくださいね。

アカデミー・グループ